オイラ的充実読書ログ。

人生を充実させるために、本を読みます。

筒井康隆の小説感想その20 『最高級有機物肥料』

『最高級有機物肥料』(1966年) 人間の排せつ物を最高級の食べ物とする植物人間が、それがどれだけ美味しいかを語りかけてくる話。 あらすじ 主人公は外交官。総裁に言われ、ある星の外交に回されそうになる。 しかし、その星は何人も大使がやめて帰っ…

筒井康隆の小説感想その19 『トラブル』

『トラブル』(1965年) 身体を乗っ取った宇宙生命体同士がその身体のバラし合いをする話。 筒井康隆のグロを久しぶりに見たけど、言葉の軽い調子と残虐な状態が相まって、想像に蓋をしたくなるね。 ただただ身体をもぎ合う、仲の悪い宇宙人同士の喧嘩。…

筒井康隆の小説感想その18 『火星のツァラトゥストラ』

『火星のツァラトゥストラ』(1966年) 2250年の火星で『ツァラトゥストラ』にさせられた人間が、栄光と没落を味わう話。 火星の大学教授が、地球の大学送られてきた古文書の山からツァラトゥストラの断片を発見した。 これを『ツァラトゥストラ』の自伝…

筒井康隆の小説感想その30 『あかちゃんかいぶつベビラ!』

『あかちゃんかいぶつベビラ!』 あかちゃんが注射によって巨大化して街を破壊する話。 まともなドタバタ。子ども用である。 しかしただ一つ。 筒井康隆はどうしても国会議事堂を出したいみたいだ。あかちゃんのでかい声で議員が耳聞こえなくなる描写があっ…

筒井康隆の小説感想その17 『果てしなき多元宇宙』(時をかける少女)

『果てしなき多元宇宙』(1965年) 少女の想像が、他の宇宙の影響でかなえられて「しまう」話。 少女暢子は、級友の史郎の情けなさや自分の理想の顔のことで、なんとはなしに願望があった。 一方、別の宇宙の発明家ノブ(違う宇宙の暢子)は工場での大爆…

筒井康隆の小説感想その16 『悪夢の真相』

『悪夢の真相』(1965年) 恐怖にとりつかれた少女が心理的な面から、その原因を探す。 いつのころからか、少女は般若のお面が怖くなった。 その原因を探っているうちに、少女は友達の文一と昔住んでいた村に行くことにする。 少女の弟が持つ恐怖の原因…

筒井康隆の小説感想その15 『時をかける少女』

『時をかける少女』(1965年) 少女に降りかかるジェットコースターのような、青春の話。 理科室で嗅いだ臭いのせいで、時間を遡ってしまった和子。 過去に戻ったというこの話を誰か信じてくれるのか。不安や戸惑いの中、なんとかしようとおそるおそる友…

筒井康隆の小説感想その14 『48億の妄想』

『48億の妄想』 (1965年) みな自己顕示欲の塊となっている世の中で、それを虚構の世界だと感づいたTVディレクター折口の心の葛藤を描く。 「もし、人類がみなTVに映りたがったら」という仮定で、それを強調するように描かれている。 この物語では、…

筒井康隆の小説感想その13 『堕地獄仏法』(東海道戦争)

『堕地獄仏法』(1965年) 宗教政党が与党になって、なかば暴走的に国を支配していっている世界の話。 最初の方はとりとめもなく話が進んでいくが、その間に言論弾圧、宗教の信者として活動すれば、いいことがあったと喧伝する女が出てきたり、宗教政党…

筒井康隆の小説感想その12 『廃墟』(東海道戦争)

『廃墟』(1961年) 滅亡迫る世界で、生き残った4人が枯渇の中から生き方を探す。 核でも落ちたかのような破壊された世界。チルたちはその世界で生きていた。 あるとき、疑問に思った。虫は増えるのに、なぜ自分たちは増えないのか。 誰もわからなかっ…

筒井康隆の小説感想その11 『座敷ぼっこ』(東海道戦争)

『座敷ぼっこ』(196年) 老教師が座敷ぼっこの存在を通じて、ノスタルジーな気持ちを起こす話。 クラスの情景から、帰り道の公園で座敷ぼっこと話すところも、何ということもない。 座敷ぼっこに自身がそうだと発表されたあとも、老教師は終始穏やか。 …

筒井康隆の小説感想その10 『やぶれかぶれのオロ氏』(東海道戦争)

『やぶれかぶれのオロ氏』(1964年) ある星の大統領がロボット記者の忖度のなさにブチ切れながら会見する話。 のらりくらりとしがちな総裁の答弁に論理破綻を負えなくなったロボットが次々に爆発して、最後にはオロ氏も死んでしまう。 通常記者たちが持…

筒井康隆の小説感想その9 『お紺昇天』(東海道戦争)

『お紺昇天』(1964年) 女性のような感情を持つ車と、それに情をそそぐ男との切ないやりとり。 規則により、スクラップにされることになった会話のできる車『お紺』に、主人公ターターはどうにか思いとどまってくれるように迫る。 しかし、お紺は車であ…

筒井康隆の小説感想その8 『うるさがた』(東海道戦争)

こうるさいロボットが、逐一絡んできて発狂しそうになる主人公を描いた話。 ロボットゆえに、人間が持つ「これを言われたらいやだろうな」と相手を思いやる気持ちがわからないのがポイント。 宇宙のどこかの基地で主人公とロボットが一緒にいる中、どんな状…

筒井康隆の小説感想その7 『チューリップ・チューリップ』(東海道戦争)

『チューリップ・チューリップ』(1965年) タイムマシーンを使うとなぜか増えていく、『他の自分』との対峙。 過去へ戻って世を征服をしてやる、と自我の強い主人公がとするのだが、いくらやってもうまくいかない。それどころか、タイムマシーンの誤作…

筒井康隆の小説感想その6 『群猫(東海道戦争)』

群猫(1964年) 地下に住み着いた盲目の猫の群れが、因縁の相手、怪物・バクーを倒しに行く。 狭く暗い空間の中、猫たちは視力を失う代わりに、意識を読み取る超能力を得た。 同じくその空間を生きる、捕食者の鰐、バクー。彼にも意識が読める。 猫たち…

筒井康隆の小説感想その5 『ブルドッグ(東海道戦争)』

ブルドッグ(1963年) 犬の心が読める男が、言いなりになってやりこめられる話。 飼い犬のブルドッグからの要求にこたえていくうちに、犬側から嫁さんが欲しいと言われる。 連れてった先には、美しい雌犬がいるのだが、手痛く断られて—— さすが擬人化の…

筒井康隆の小説感想その4 『トーチカ(東海道戦争)』

未来の若者が流行り言葉として、漢字に当て字をあてて会話をする話。 舞台は火星。遊戦なるもので若者たちは戦争のようなことをしている中、未来感覚のセリフがオンパレードする。 オイラの感覚的に面白いと思った当て字。 『自殺』と書いて『テメエマーダ』…

筒井康隆の小説感想その3 『しゃっくり(東海道戦争)』

しゃっくり(1965年) タイムリープもの。全世界の人たちが、何十回も同じ時間を繰り返す。 その中で、主人公の心の動きはどうなっていくのか。 スピード違反で警官につかまった主人公が解放されて先を急いでいると、異変が起こった。 ふたたび、さっき…

筒井康隆の小説感想2 『いじめないで(東海道戦争)』

『いじめないで』1964年発表 もともと持っていたのか、戦争でただ一人生き残ったやるせなさや不安が嵩じて男のサディスティックな面が露見して、物理的弱者のコンピュータを苛め抜くという筒井らしさが大きく出ている作品。 面白いと思った表現。 そうだ、鉱…

筒井康隆の小説感想1.東海道戦争(『東海道戦争』より)

ある日、気がついたら東京と大阪が二つにわかれ、戦争がおっぱじまった、という話。 どうやら、その戦争はマスコミが望み、大衆も望んだ結果らしい。 筒井康隆の小説感想の最初はやはり、最初に書籍になった本の最初に載っている作品から。 なんでもエンター…

少し固いが、「ほうほう」とうなずける。『深読み読書術 白鳥春彦 著』

「深読み」読書術: 人生の鉱脈は本の中にある (単行本) 作者: 白取春彦 出版社/メーカー: 三笠書房 発売日: 2015/01/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る お堅い文章で書かれた、意識のレベルを上げる指南書。 この本で一番ためになった…

『マインドマップ読書術』大岩俊之 著(明日香出版社) を読んで。

どんな本? 読書した内容をどうやってマインドマップにしたらいいのか、そしてマインドマップにまとめた内容をどのように活用するかが書かれた本。 実例があり分かりやすく、基本ルールや実際に使う道具なども紹介されている。 本の内容 マインドマップを読…

『まだ生きてる・・・』1&2巻(本宮ひろ志)を読んで。

概要 うだつのあがらない人生だった定年を迎えた主人公の男が、自殺をするために入った山で死にきれなかった事をきっかけに、そこで生活をする。 文明のない中で主人公は「生きる」ことを見つめ直し、そこに幸せを実感し、そして死ぬ。 感想 生きるとは、人…

読書ログ『頑張らなくても、すごい成果がついてくる! ずるいマネジメント』 井上和幸 著(SBクリエイティブ)

どんな本? 上司、リーダーとして、どう動けばチームがうまく回り、成功し、自分もよいコンディションで働けるのかについて書かれた本。 著者は、経営層に特化した人材コンサルティング会社を経営、経営者の人材・組織戦略コモンを務めながら、これまでに800…

読書ログ『スタンフォード式 最高の睡眠』 西野精治 著 (サンマーク出版)

どんな本? スタンフォード大学で30年近く睡眠を研究して得た知見を軸に、「あなたの睡眠を、あなた史上最高にする」方法を伝える本。 情報は、科学的エビデンスに基づいてるところが多い。 内容 「よく寝る」だけではパフォーマンスは上がらない。 質の良…

読書ログ『本物の知識と教養がグングン身に付く 人生が変わる読書術 (吉田裕子 著)』

どんな本?本を読んでもなかなか身につかない人や、どう読んでいいかわからない人に向けての本。この本を読めば、読書のメリットや魅力、役立て方の参考になる。塾、予備校に通わずに東京大学文科3類に現役合格の著者。本を浴びるように読んだという彼女が、…

読書ログ『人生を変えるメンターと出会う法 自分の磨き方、高め方(本田 健)』

どんな本? メンター(人生を導く先生という意味)の見つけ方、どうすればメンターになってくれるか、どんな人をメンターにすればよいかなど、メンターについて書かれた本。 内容 メンターとはどこで会えるか。 まず、知りたい世界を決めること。憧れの人か…

『性欲の科学: なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか』著者: オギ・オーガス、 サイ・ガダム

どんな本? 世界最大の実験装置であるインターネットを使い、男女それぞれがどんな性的欲望を抱き、どうしてそうしたものを抱くのかについて調べ上げられている。 インターネットの調べ方を具体的に言うと、 4億の検索ワーズ、65万人の検索履歴、数十万の官…

「かたづけ思考」こそ最強の問題解決

・一言でいうと? リーダーとなるビジネスマンに向けて、「かたづけ思考」についてのメリットやノウハウが書かれている。 どんな本? 「かたづけ思考」というのは、大まかにいうと、「モノやコトを整理整頓することで効率をあげようという考え」であり、それ…