充実読書ログ。

充実を浴びるために、本を読みます。

『本を遊ぶ。』小飼弾 著

 どんな本?

年間5000冊を読破する著者が、自分の体験からの読書法や考え方を語る、圧倒的な読書論の本です。

独自の考え方を見られるので、参考になるでしょう。

 

 

 

感想

まず、この本には「読書で新しい自分は作れる」と書いている。

 

例えば、構想力=妄想力という小見出しの中で、

 

”「絵で説明される漫画よりも文字だけのほうが情報が制限される分自分の自由に描きやすい」”

 

ということが書かれている。

一般的には簡単に入ってくる漫画のほうが読みやすくて楽しいものなので求められやすい。しかし、文字だけだと自分の頭で自由に想像できる。

きちんと構築された物語に没入していくと、自分の世界を構築できるようになる。

それは妄想力であり、ゼロからの発想する力の土台になる。

その妄想に関しては、

 

人はいくつでも世界を持っていい。

自分の世界を自分で構築できるということは、人生も構築できる力がつくということ。それこそが「自分の頭で考える」ということ、ということを著者は書いている。

 

この「自分の頭で考える」ということこそが、筆者のいう「読書で新しい自分を作る」ために重要だという考えに至った。

 

 

次に、「批判的読書で頭を鍛える」ということにも注目したい。

先ほどの「自分の頭で考える」ということと似たところもあるが、ここでは「うさんくさい本で批判を練習する」というところに着目したい。

水からの伝言」の話で、きれいな言葉をかけるときれいな雪の結晶ができると言われているが、科学的には無根拠となっていることを例に挙げ、書いてあることを鵜呑みにするのではなく、本当のことかどうかを考えながら読むことを薦めている。

批判することは人格否定にはならない、しかし批判には代替案が必要。

きちんと批判することは世の中を良くする方法を考えることでもあるのだ。

 

そして、「本当の教養は人生を豊かにする」。

本当の教養とは何か。

教養は、英語で「caluture]。知識(「knowledge」)ではない。

大切なのは、自分の脳みそを耕すこと。

本は鋤や鍬。ネットは耕運機みたいなもの。

耕運機ではできないこともあるのと同じで、本でしかできないこともある。

教養を身に着ける基本の道具は本。

「自分で自分の脳みそを耕す事ができることが、教養がある」ということなんだ。

 

 

本を読むことの才能に長けた小飼氏。彼の持っている能力、性格と、読んできた数多の本から導き出された思考は、説得力を持ちつつも、少し距離を感じた。

しかし、小飼氏のような方が、いろいろな生き方があっていい趣旨を書いていたのは、救われたような爽快感があった。