充実読書ログ。

充実を浴びるために、本を読みます。

読書ログ『頑張らなくても、すごい成果がついてくる! ずるいマネジメント』 井上和幸 著(SBクリエイティブ)

 

 

 

どんな本?

上司、リーダーとして、どう動けばチームがうまく回り、成功し、自分もよいコンディションで働けるのかについて書かれた本。

著者は、経営層に特化した人材コンサルティング会社を経営、経営者の人材・組織戦略コモンを務めながら、これまでに8000名超の経営者・リーダーの方々と会っている。

 

 

内容

 

まず、ここ最近、プレイングマネージャーの数が増えていることを最初に挙げている。

2013年の産業能率大学の調査では、上場企業を中心とする調査対象の99.2%の課長がプレイングマネージャーとのこと。

現場をこなしながら、部下のマネジメントをするちうのは大変だ。

できるマネージャーは自分がいないと組織が回らない、と思ってていることが多いし、存在価値として自己規定していることが少なくない。

任せられない症候群の人は、部下に仕事を振らず、自分が仕事を抱え込み、「頑張って」いる。

残業し、休日返上しているのかもしれない。

いわゆる「いい人マネジメント」だ。それでは今以上の仕事はできない。

そこで、「ずるいマネジメント」を提案する。

「ずるいマネジメント」とは、『上司、リーダーである自分以上に、部下や周囲の人たちが頑張って働いてくれる、うまく動いてくれることで、チームとしての成功を効果的に導き、自分自身の仕事力や役割もUPさせるマネジメント法』のことだ。

これを駆使して、自分の今と未来のためにオイシイ仕事に向かうことができる。

 

 

次に、自動的に動くチームを作る、ということに注目したい。

部下の人物タイプに「関係動機型」と「課題動機型」というのがある。

「関係動機型タイプ」は、人間関係を重視し選択・行動する傾向が強く、指示された内容よりも、「誰のためにやるのか?」ということを優先する。

「課題動機型タイプ」は、課題そのものが行動の選択原理となり、その達成にむけて行動を起こす。

関係動機型タイプは、指示を求める傾向が強いので「どのように仕事を進めてほしいか」について詳しくガイダンスを行うことが望ましい。

課題動機型タイプは、テーマについて指示を受けたら、プロセスについて細かいことをとやかく言われることを望まない。

具体的なことは言わず、「任せたよ」と投げるのが好ましい。

他に「内発的動機理論」というのがある。

心理学者のデシによると、人は「有能さ」と「自己決定の感覚」のの2つの要因を感じながら活動できるとき、さらなる有能さと自己決定の感覚を求めて意欲を燃やし、努力して活動していくのだそうだ。

人というのは、強要されたり金銭で釣られたりするよりも、心理的に自由な状態におかれたときにこそ仕事の結果を出す。

仕事の実績を見えるかすることも大切だ。

仕事ができない人の共通点としては、上司に質問や相談する頻度が、できる人に比べて圧倒的に少ない。

「業績全体のプロセスや数値を可視化しているか 」

「メンバー自身が、自分のKPI(重要業績評価指標)を自ら記録しているか」

「上司は結果ではなく、先行プロセスに対してのチェックとアラート、アプローチを行っているか」

の3つに従って仕事が勧められれば、改善していくことできるチーム運営ができる。

 

上記のことを実践するにあたって、様々な要因がある。

まずは、部下に依存させないこと。

こちらから手取り足取り教えてあげるのではなく、「で、きみはどうしたいの?」と一言聞くだけ。

人は、他人が決めたことより自分が決めたことに従うもの。

部下に自分で決めさせて、提案させることで、より部下が成長し、仕事が回る。

言い方を変えるのも一つだ。

「周囲からの目をどうとらえているのか」「過去のことをどう見ているのか」「未来をどう見ているか」「気力に満ちあふれているか否か」「合理的か、情緒的か」という点から、応じた言い方を考える。

それを見るために、EQが非常に有効だということ。

 

そして、これらを実行するにあたって、やりやすくするのが、「ついていきたい上司」になること。

そのために、必要なことは、

「すごい(専門性)」「すてき(人的魅力)」「ぶれない(一貫性)」「ありがたい(返報性)」「こわい(威厳・権威)」の5つがあげられる。

この中のいくつかを発揮して、自分がさらにいい仕事をできるように、部下と自分、どちらも成長していくことが、ずるいマネジメントの本懐だろう。

 

 

 

感想

他の本の紹介で読了。

私に今、部下がいるわけではない。

ただ、人を動かす、ということの根幹が書いてあったと思う。

傲慢に人を自分の思い通りにすることは、できない。

なぜなら、その人はその人の意識で行動しているのだから。

人を動かすには、感情を動かすこと。

それは、自分の態度があって、その人に対する気持ちがあってなのだろう。

立場が上司だから、といって「偉い」わけではない。

部下も、上司も、「人間」なのだから、尊重し合い、お互いがいい方向に向かうのが大切だと考えた。