オイラ的充実読書ログ。

人生を充実させるために、本を読みます。

筒井康隆の小説感想その24 『血と肉の愛情』

『血と肉の愛情』(1965年)

 

愛するほど食べたくなる奴らの心理描写付きの食べあい。

 

感想

 

カニバリズムの世界。加えて相手の心が読めて、激しい感情、例えば心の苦悩や愛する気持ちなどが自分の意識に入ってくると、たまらなく食欲が激しくなる。

これ、人を愛せなくね?と思うんだが。子孫繁栄する世界なんだろうか?

地球にも人食い族がいたみたいだけど、腹減って食べてるわけではないでしょう。

宗教的な儀式の意味合いで食べる、とか病気が治るから食べるとかでしょう。

 

生命が刹那的に閉じていくような終わり方で、生きる力強さとは距離を置いた話に感じた。

 

 

 

彼女の心を読むと、この小屋へ来てトーノの苦しみを眺め、その様子があまりにも彼女の食欲をそそったので、ついふらふらと食べてしまったものらしい。

 

筒井康隆『血と肉の愛情』 

 

 

ついふらふら食べられたのは、この星に不時着した別の星の人間。

夜中冷蔵庫に何か入ってないかな、と扉を開けたらちょうどよく入ってたハムかのように、生命機能の中枢である心臓を食べられたらたまったもんじゃない。

 

オイラたちは共食いができないようにプログラムされているんだ。

社会性のある動物だからね!