オイラ的充実読書ログ。

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筒井康隆の小説感想その26 『ベトナム観光公社』

ベトナム観光公社』(1967年)

 

新婚旅行に行こうと思ったら、流れ流れて意外とベトナムの観光用戦争が良かったからそのままいたいな、なんてな話。

 

今年の旅行のブームは土星だそうだ。

しかし主人公は、ブームには乗らず、婚約者と違う星へ旅行へ行こうとする。

空港に着いて問い合わせると、今年は誰もその星に行く予定がないだろう、なので担当者もいない、決定権がある次長がどうせ誰も来ないのだからと、アフリカに旅行に行っているとのこと。

ならば、アフリカまで行ってハンコを押してもらおうと、主人公は目の前の係の者とアフリカまでひとっとび。

しかし、次長が不在で、先ほどの係の人間を帰し、一人で待つことに。

着替えた姿が原住民と間違われたのか、銃をぶっ放して帰って来た次長。

話をしてみると、地球にもまだまだ面白いところがたくさんあるという。

それでは、と主人公と次長は、ベトナムに移動する。

着いたベトナムでは装甲遊覧車があり、それに乗ってエンターテイメント化されたベトナム戦争を観光する。

ある発言で運転手が怒り、そのせいで遊覧者は事故を起こしてしまう。

外に出ることになった主人公は、そのベトナム戦争に加わることになり、そのスリルを味わうと、その場所に残ることに決めた。

 

ベトナム戦争カリカチュア

アメリカとロシアが加わって長期化したことが誇張され、100年続いてることがすんなり入ってくるのはさすが。主人公の存在は抑えめのように感じた。

そして本当にオイラたちは、戦争をエンターテイメントとして見ているのか?と疑問に感じたりもした作品。

 

ちょっといいかな、と思った表現。

 

 

『燈台の足元、まっくらけの闇』というやつだ 。

 

筒井康隆ベトナム観光公社』

 

発案者は、そこまでは言ってないだろう。

人がいる場合もあるし、燈台の入り口には多少の明かりがある可能性があるんじゃないか?