オイラ的充実読書ログ。

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筒井康隆の小説感想その28 『うちゅうをどんどんどこまでも』

『うちゅうをどんどんどこまでも』

 

子どもが宇宙船にのり、なすがままにユートピアを発見する話。

オートメーション冒険。

 

子どもたち二人が、古い宇宙船にのって、ボタンを押す。そうするとたちまち、その宇宙船は宇宙に飛び出すのだが、操作方法がわからない。

そのまま宇宙をどんどん進んでいくと、これいじょうはいると死にます、の立て札が。

引き換えしようのない二人は泣きながらも、宇宙船はそのまま進んでゆく。

そして、『かべ』をつきやぶってつきやぶって、現れたのは、お菓子や漫画がたくさんある、夢のような場所だったのだ。

 

 

大人が注意するであろう、やってはいけないという注意の向こうに楽しいことや美味しいことがあるから冒険したほうがいいよ、という話だ。

もう少し掘り下げて下世話な形で言えば、これはルールを破って悪いことをするやつが得をすることの、風刺なのだろうか。

悪いことをするのにも勇気はいる。お父さんお母さんに怒られるかもしれないからだ。じゃあ悪いことをやっても怒られない仕組みや、バレない仕組みを作ればいい。ずる賢い、ということの学びだ。

 

大人になってもそういう人間がこの世に多いことを、親と話し合って小さいうちから考えるのもいいのかもしれない。

あるいは、そういう考えを極めるやつが成金になったりもするんだしね。

勇気とずる賢さはお金を産むんだね。