オイラ的充実読書ログ。

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筒井康隆の小説感想14冊目 『霊長類南へ』

『霊長類南へ』
最終核戦争が勃発した。人類絶滅に向かうまでの人間の異常で過剰な生きる欲望を描いた話。
なんと言っても、キャラクターのコミカルさが良い。セリフがいい。
恐怖に慄いたアナウンサーの語尾が全部「ありましょうか」だったり、チンケなプライドを持ったテレビプロデューサーの自我を保つための、自分は虎だと設定することや、『日本にとって重要な人材』や『高貴な身』のもがきあがあた末の嘆きにも似た叫びなど。
全員、諦めることを知らない。
世紀末ものの小説だが、シリアスさが薄くギャグが冴えてて、ユーモアの在り方としてとても参考になった作品だった。