オイラ的充実読書ログ。

人生を充実させるために、本を読みます。

筒井康隆の小説感想22冊目 『日本列島七曲り』

・誘拐横丁

町内の人々が数珠つなぎ的に誘拐する話。

やられたがりの最上の奥様がいい感じ。

 

・融合家族

二組の夫婦がそれぞれの家を同じ土地に立てた話。うまい具合に家が融合されているらしい。

最後にはそれぞれの夫婦たちも融合されたし、前の小説のフリが効いているオチ。バカバカしいねえ。

 

・陰悩録

陰のうが風呂の排水口にINしてNOとなる話。

3連続の下ネタオチ。女のこすっ辛さが際立つ。

 

・奇ッ怪陋劣潜望鏡

潔癖に育った夫婦が、潜望鏡で見られているという幻覚を見ながらたくさんセックスする話。

たくさん出てくる潜望鏡。ムーミンのニョロニョロを思い出した。

 

・郵性省

オナニーしたらワープできる、便利だな、っていう話。

人間の倫理観の脆さへの皮肉はスッキリする。

 

・日本列島七曲り

ハイジャックなんてめったに遭遇できないものをみんなで楽しむ話。

こちゃこちゃしている。

 

・桃太郎輪廻

腰から下の尻が桃太郎を産み、大きくなった桃太郎は尻を妊娠させ、過去にタイムスリップさせる、という延々と桃太郎がループする話。

この場合、近親相姦じゃないのか。桃太郎の子供がそのまま桃太郎になるのか。こういうタイムスリップものは、頭がこんがらがる。

 

・わが名はイサミ

新選組が酒と女で遊びまくり、全然攻めいらない話。

男色が強調されている、やおい小説である。

 

・公害浦島覗機関

ホテルの壁の中の階段を登ったら、部屋にいた違う時代の人々を覗けたという話。

東京都に住んでいる人々を出て行かせたいがためにもっと公害を巻き起こせというお偉方の会話や、半ば脅しながら婚約相手と交わろうとする男の様子などが見られる。最終的にはお偉方は死に、男は妻の尻に敷かれるという不幸に見舞われるところに気持ちよさがある。

 

・ふたりの秘書

小さい会社でふたりの秘書どちらとも関係を持つ話。

人間関係のストレスから逃れたかったから小さい会社をやっていたのに、結局秘書二人とも子供ができてしまう。

どーしょーもない。

 

・テレビ譫妄症

テレビ見まくってたら、心身ともにガタがきて日常に戻れなくなる話。

現代のスマホに通ずる。手軽に快楽があるのはいいのか悪いのか。